アスベストは呼吸器官を通じて体内に入り込み、様々な症状をきたす恐ろしい物質です。
最悪死に至るケースもあり、過去には社会問題となって規制されるに至りました。
実はアスベストによって引き起こされる様々な病気が存在し、例えば肺繊維症は、アスベストが原因の代表的な病気と言えます。
数十年という長い潜伏期間の後発症し、呼吸困難を始めとする症状を伴いますし、発見が難しい病気とされ、肺ガンを起こす可能性もあります。
他にもアスベストが原因で悪性皮種や肺ガンを起こす場合もあり、命を奪うほど怖い病気のリスクが高まるのです。
もしアスベストが原因で病気になってしまった場合、治療をしなくてはいけません。
しかし治療費のことも気になってしまうでしょう。
このようなとき、補助などを受けることはできないのでしょうか。
実は一部のアスベストの病気は給付の対象になっていて、一定の基準を満たすことができれば給付を受け取ることが可能なのです。
では、給付の対象になっている病気とは一体何でしょうか。
まず給付についてですが、主に3種類あるので注意しましょう。
アスベストを扱った仕事をした経験があり、かつ労災に加入していたなら労災保険の給付が該当します。
また、対象者が亡くなった場合は特別遺族給付金が、労災の対象とならず、アスベストの健康被害を受けた場合は救済給付という制度があります。
それぞれ現在の状態により対象者が異なりますので注意が必要です。
労働者は労災、遺族は特別遺族給付金、被害を受けた方は救済給付と覚えておくと良いでしょう。
それではアスベストの給付の対象となる病気ですが、中皮種、石綿肺、びまん性胸膜肥厚、良性石綿胸水、そして石綿起因性肺ガンの5つが該当します。
ただ、これら5つは労災保険あるいは特別遺族給付金のいずれかの場合に限られます。
救済給付の場合、上記の病気から良性石綿胸水を除いた4つが給付の対象となっています。
アスベストが原因の病気で給付される点に変わりはありませんが、対象の病気がやや異なるので注意しましょう。
アスベストで健康被害に悩まされている、あるいはアスベストが原因で病気になった場合など、上記のような給付を受けられる可能性もあります。
ただし、申請しないと給付されるか分かりませんので、まずは労働監督局に相談してみると良いでしょう。
審査にも時間がかかるため注意が必要です。
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