アスベスト除去は人の手で行われます。
当然、作業に携わる人にはアスベストの危険性と対峙することになりますから、それなりの対策が必要となってきます。
作業員の安全が確保できないような体勢でアスベスト除去を行う企業には不信感を抱いた方が良いかもしれません。
そんなアスベスト除去作業を行う作業員を守ってくれるのが専用の作業着です。
作業着の中でも防護レベルが高いものは防護服と呼ばれています。
アスベストの粉塵が髪や肌に触れないように防護した上で、払い落としやすいようにすべすべとした素材のものが望ましいとされています。
アスベストを落とせない作業着だと作業していた場所から別の場所に移動した場合に作業員以外の人がアスベスト吸い込んでしまう可能性も出てくるからです。
全身を覆えるもののほうがアスベストが侵入しにくく、できれば使い捨てできるものが推奨されています。
使い捨てでないものは使用ごとに特殊な清掃用具で汚れを落としますが、アスベストの粒子はたいへん細かいため完璧に取り切ることはできません。
ただし、アスベストのレベルによっては防護服よりも簡易的な作業衣でも問題ない場合もあります。
アスベストのレベルは1が最も危険度が高く、3が最も低くなっています。
防護服を必要とするのはレベル2までで、特に切断作業を行う時に必要となります。
レベル1でも切断作業を行わなければ作業衣で問題ないとされてはいますが、発じん性が高いため防護服を着用していた方が安全性は保たれます。
逆に、レベル2は作業衣でも切断作業が可能ですが、アスベストを切断するとどうしても粉じんが舞い上がってしまいますのでやはり防護服の方が良いでしょう。
レベル3の場合は危険性がぐっと下がり、切断作業があっても成型板を除去する形になるため粉塵が出にくく、作業衣でも問題ありません。
このように、アスベストのレベルと作業内容によって作業着は使い分けられています。
もし機会があれば注目してみて下さい。
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